日本からイタリアへの観光客は年間約90万人(外務省調べ)といわれています。なぜ日本人はイタリアを訪れるのでしょうか?理由は様々です。グルメ、ショッピング、アート、歴史・・・特によく耳にするのがイタリア人独特のラテン系の陽気さがいい!ということ。 Mangiare (食べる)、 Cantare (歌う)、 Amore (愛)などイタリア語を知らない人でも旅行会社のチラシなどで目にするイタリアのイメージ、日本人はそんなところに惹かれて10,000km離れたこの地へ足を踏み入れるのではないでしょうか?
日本人の持つ一般的なイタリア人のイメージは、「陽気」「おおらか」、悪く言えば「おおざっぱ」などでしょうか。電車が遅れたりリストランテで料理が遅かったり、お店の人の言うことが人によってだいぶ違っていたり・・・どうやら規則事を嫌うイタリア人の印象が日本人にとっては、とても強烈に印象に残り、かつ、うらやましい部分でもあるのかもしれません。数年前、ローマからある街までの直通電車に乗った時、突然途中の駅で「○○にお越しのお客様は○番線の電車にお乗換えください」とアナウンスが。これにはさすがの地元イタリア人も文句を言っていました(笑)。また、ある日、一方通行を逆走する車が衝突事故を起こしたのを目撃した時、逆走していた車の人が手を大きく掲げながら文句を言っていたりとか、スーパーでつり銭を店員が間違えたのを指摘した時、「あなたが確認しないのが悪い!」なんて言われたり・・・(笑)。しかし、そんな反面、転んだ人を見たら周りの人達みんなで助けたり、他人同士でも進んで道を譲ったり、やさしいところもたくさん持っている人間性あふれる人々です。そしてイタリア人は特に家族を大切にします。親を心配して常に連絡を怠らない、家族で食事に頻繁に出かけたりなど、日本では時に周りの目を気にして「恥ずかしい」と思うことも、イタリアでは日常的なことなのです。
しかし、イタリアに滞在する日本人留学生の方々にインタビューを行ったところ、意外な答えも返ってきます。「イタリア人は意外に内気だ」とか「メンタリティーが弱い」など。おそらく、無宗教派が多い日本人に対して、カトリック教徒が大多数のイタリア人は常日頃から神という存在に頼っています。更にはイタリアでは大学などで必須科目になっている「心理学」や「哲学」などは、学生達は夢中になって勉強しています。
ところでイタリア人にとっても、日本での「驚き体験」もあるようです。居酒屋の元気な店員が「いらっしゃいませ〜!」と声を上げているのを見て怒っていると思ったり、「東京の地下鉄では乗客のほとんどが寝ている」とか、「毎日通っているコンビニエンスストアの店員といつまでたっても仲良くなれない」とか・・・。イタリア人はイタリア人で、日本に対して、不思議でびっくりするようなエピソードがたくさんあるようです。そんなイタリアの中でも、一般的にフィレンツェの街を境に北と南に2分化して文化の違いがあるといわれています。北の人々は南の人々を「南の人間達が働かないせいでイタリアの経済が悪化している」と文句を言ったり、南の人々は北の人々を「北の人間達は働き過ぎでロボットみたいだ。人間じゃない。」などと言い、特に南の人々がよく口にするのが「本当のイタリアは南にある」です。日本の西日本と東日本はそれに比べたら仲がいいですね。
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